フリーランスの案件獲得形態による留意点「エージェントを複数利用するべき理由5選」

自分で営業するのがフリーランスの形態としてあるべき基本の姿ですが、エージェントがあれば営業は不要です。ただし、エージェントを上手に利用するための留意点がいくつかあります。最大のポイントは、複数のエージェントを利用することです。ここでは、複数のエージェントを利用すべき理由5選を解説していきます。

理由その1：相性の良し悪しがある

エージェントが掲げるサービスがいくら万能でも、対応するのは人間の担当者です。相手が人間である以上相性というものがあり、合わない相手とのやりとりに時間と労力をかけることで仕事の効率も下がります。少し話しただけで言いたいことが伝わる担当者と、いくら説明しても伝わらない担当者とでは、年収が大きく異なってしまう恐れすらあります。このようなリスクを回避するためにも、複数のエージェントへ登録しておくべきです。

理由その2：エージェントごとに特徴が異なる

エージェントはそれぞれに特徴があるので、エージェントをひとくくりにして考えるべきではありません。フリーランスと同じようにエージェントにもそれぞれ実績があり得意分野があるので、自分がやりたいこととエージェントが得意なことが合うとは限りません。複数のエージェントに登録しておけば、一方ではなかったような案件が他方にはあるかもしれません。例えばIT系全般に案件を扱っているエージェントでも、ゲーム業界に特に強いところがあったり、大手企業の案件が多いところがあったりと、それぞれに特徴があります。もちろん保有している案件数にも違いがあるので、複数のエージェントに登録することによって、自分の希望により近い案件に出会う確率をアップさせることができるでしょう。

理由その3：案件の選択肢が広がる

保有している案件数が多いエージェントにさえ登録しておけば、様々な条件の仕事を受注できるようなイメージがあるかもしれません。しかし理由その2でも解説したように、それぞれのエージェントによって特徴が異なるため、受注できる案件の幅を広げていくことはなかなか難しいのが現実です。フリーランスとして、スキルアップや自分の新たな能力を発見し活かしていくためにも、案件の選択肢を広げることが大切です。複数のエージェントを利用することで幅広い情報を得ることができ、自分の今のスキルに見合った報酬を見直すきっかけにもなります。

理由その4：サービスの内容が異なる

エージェントが提供するサービスの大まかなところはほぼ同じですが、特徴的なサービスを用意しているエージェントもあります。条件面だけで絞り込めない場合は、サービスの特徴に目を向けてみることもひとつの方法です。

理由その5：エージェント同士が競争してくれる

誠意を持って対応してくれている担当者でも、会社から課せられたノルマを果たすために必死です。自社のサービス利用者が他のエージェントも利用していることによって競争意識が生まれ、より良い条件を引き出す結果につながります。ひとつのエージェントとの付き合いに特化してしまうと、エージェントの都合の良い方向に導かれてしまうリスクが高くなるので注意が必要です。